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小指に御用心

2006–04–14 (Fri) 20:03
夢の中で、僕は釘を打っていた。
トントントン、トントントン。
軽快なリズムで。
トントントン、トントントン。
時折鼻歌を交じえながら。

その部屋の中には、僕を含めて10人ぐらいの男がいた。女性の姿はない。僕と同じく釘を打つ者、のこぎりを引く者、かんなをかける者、皆それぞれが、それぞれに与えられた大工仕事をしていた。
トントントン、トントントン。
金槌を打ちつける手も軽やかに。

僕が釘を打っていると、親方がやって来てみんなの前でこう言った。
「くれぐれも小指の怪我には注意してくれよ」
みんなが一斉に頷いた。僕も頷いた。親方が去って行ってから、どうして小指だけ注意するのだろうと思った。
トントントン、トントントン。
釘を打つリズムが少しだけ慎重になった。

突然、隣で釘を打っていた男が悲鳴を上げた。
驚いて振り向くと、その男は小指を怪我していた。幸い骨は折れていなかったものの、少し血が出ていた。すぐに手当てされて、その男の小指は包帯でぐるぐる巻きにされた。
親方がやって来てそいつの前でこう言った。
「言わんこっちゃない。お前はみんなから嫌われるぞ」

小指を怪我した男も、すぐ仕事に戻った。
トントントン、トントントン。
そいつも僕も、一段と慎重になって釘を打つ。もう鼻歌は出てこない。

やっと今日の仕事が終わった。仕事のあとは打ち上げパーティーだ。
あっという間に部屋が片づけられ、中央のテーブルには豪華なバイキング料理と10年物の赤ワインが並べられた。
部屋には僕たち男どもの他に、どこから来たのか数人の女性も姿を見せ、パーティーに華を添えていた。
まずは乾杯。ワイングラスを片手に親方の登場を待つ。
ふと女性陣の視線が、小指を怪我した男に集まった。そいつは包帯を巻いた小指のせいで、まともにグラスを持つことができなかった。小指がぴんと立っていた。女性陣は明らかに蔑んだ目をしていた。
親方が登場して乾杯の音頭を取る前にこう言った。
「ほら見たことか。コップを持つときに小指を立てるような男があるか。お前は人間失格だ」
親方も、女性陣も、僕たち男どもも、みんなキザな男が嫌いなのだった。

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