スポンサーサイト

--–--–-- (--) --:--
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

キラーホーネット

2006–06–22 (Thu) 20:21
寝ているときに見た夢の記録。
まだ幼いぼくは、その日一人でお風呂に入っていました。

気持ちいいな、いい湯だな、は~ビバノンノ。そんなことを考えながら湯船に浸かっていると、目の前に一匹のスズメバチが現れました。細く開けた窓の隙間から入り込んできたのです。
刺されたらヤバい。そういうことは分かっていましたが、そのときのぼくにはまだ恐怖という感情はありませんでした。ただスズメバチを刺激しないように、息を潜めて湯船にじっと座っていればいい。そういうふうに、ぼくは考えました。
もう一つ、スズメバチと目を合わせてはいけないとぼくは考えました。そしてしばらく、ぼくは胸の前に広がる水面に視線を落として、スズメバチが去っていくのを待っていました。

何分か経って、そろそろ飛んで行ってくれたかなと顔を上げると、まだスズメバチは天井の近くを飛んでいました。天井の中央付近のある一点を中心に、ぐるぐると円を描くように飛んでいました。ぼくは再び水面に視線を落として、スズメバチが去るのを待たなければなりませんでした。
また何分か経って、今度はどうだろうと天井を見上げると、スズメバチが二匹に増えていました。そして二匹が輪になって飛ぶ真ん中あたりの天井に、小さなシミができていました。おかしなこともあるもんだと思い、ぼくはまた水面に視線を落とすのでした。

またまた何分か経って天井を見上げると、さっきはただのシミだったものが、小さなお皿を天井に貼り付けたかのように立体感を持って見えるようになりました。そしてその回りを、二匹のスズメバチがやはり円を描いて飛んでいるのでした。ぼくはまた水面に視線を落としました。
今度は一分もしないうちに視線を天井に向けました。天井のシミは野球ボールぐらいの大きさになり、明らかに天井からぶら下がっているように見えました。そしてそのボール状の物体の表面を、スズメバチが這って動いているのが見えました。

巣だ。これは蜂の巣だ。ぼくはそのように悟り、初めて怖くなりました。
どうしよう、早く風呂から出たほうがいいのかな。そう思い、蜂の巣のほうを見つめたまま、ぼくは音を立てないようにゆっくりと立ち上がりました。浴槽から足を出すために、ぼくはほんの数秒、蜂の巣から視線を外しました。そして再び蜂の巣に目をやったとき、ぼくは驚いて声を上げてしまいました。ほんの数秒の間に、蜂の巣はバレーボールぐらいの大きさになっていたのです。そしてその表面を這いまわる数十匹のスズメバチ。ぼくの上げた声に蜂たちは一斉に反応しました。巣の表面から浮かび上がり、ぼくのほうを見てホバリングを始めました。
ぼくはあわててドアを開け体を浴室の外に滑り出させると、バタンを勢いをつけてドアを閉めました。その直後、中でドスンという大きな音がしました。ドアを閉めた振動で蜂の巣が落下したのです。ドアについているくもりガラスが、あっという間に黒い影で覆われていきました。何十匹、何百匹というスズメバチの羽音が、さながら地獄から来た竜巻のように唸りを上げて聞こえてきました。
お父さん、お父さん。ぼくは助けを呼びましたが返事する声は聞こえませんでした。目の前にあるくもりガラスは、チューニングの合っていないテレビ画面のように、ざわざわと動く黒いノイズを映し出していました。

ふと、こうやってドアを閉めていればスズメバチは外に出て来られないんだと気付き、ぼくの心から次第に恐怖の感情は薄れていきました。次にぼくの心に芽生えてきたのは好奇心でした。スズメバチが通れないぐらいの細い幅だけドアを開けて、中の様子を見てやろう。ぼくはそんなことを考え始めていました。
思ったら早速実行に移しました。そうっと1cmにも満たない細い細い隙間を作りました。その隙間からでも、何十何百という黄色と黒の物体が上下にわさわさと動いているのが見えました。下のほうから舐めるように見上げていくと、ドアの上のほうで一匹のスズメバチが外に出ようともがいているのが見えました。既に体の半分を外に出し、あとは下半身を捻り出そうと必死に体を動かしていました。
やばい、この蜂が外に出てきたら、ぼくもお父さんも殺されてしまう。ぼくはすぐにドアを閉めました。ドアに挟まれ体を真っ二つに切断されたスズメバチの上半身が、目の前にぽとりと落ちてきました。
夢はここで終わりでした。
この物語(といっていいのか)のオチが非常に気になる。妄想を加えて書いてしまってもいいんだけど、そういう創作ネタを書くところではないので、とりあえずここまで。

« 電車が遅れた | HOME |  北海の白熊逝く »

コメント

コメントの投稿

 
管理者にだけ表示

トラックバック

「-」

管理人の承認後に表示されます …

「-」

管理人の承認後に表示されます …

トラックバックURL

http://gito2.blog39.fc2.com/tb.php/208-56cae565

⇒ この記事に対してトラックバックを送信する(FC2ブログユーザー)

 | HOME | 

category

recent comment

recent trackback

tag cloud

pet

profile

track word

others

haiku

about

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。