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雲龍型と不知火型とまだ見ぬ未来の型

2007–06–01 (Fri) 04:37

白鵬の横綱昇進が正式に決まり、綱打ち、土俵入りの稽古を経て、いよいよ明治神宮での奉納土俵入りです。
奉納土俵入りでは、太刀持ちが安美錦、露払いが龍皇に決まりました。先日の三賞インタビューで世の相撲ギャルをキュンキュン言わせたかわいい安美錦に、丸っこい体でかわいい力士モンゴル支店と呼ばれる龍皇。なんともファンシーな面々です。
そんな白鵬の土俵入りは不知火型です。
横綱土俵入りについて、自身の勉強も兼ねてちょっとおさらい。


横綱土俵入りの型として、現在では雲龍型と不知火型の2種類が残っています。
昔からこの2種類しかなかったわけではなくて、明治・大正期ぐらいまで遡れば、それ以外の型の土俵入りも行われていたようです。さらに江戸期ぐらいまで遡れば、神事としての原型のような土俵入りをする横綱から、独自の所作を開発してかっこよさを競っていたような横綱まで、いろいろあったようです。
そういう歴史があり、かっこいい先達の型をまねして継承するということを繰り返した結果、10代横綱雲龍久吉と11代横綱不知火光右衛門(8代横綱不知火諾右衛門ともいわれる)の型だけが現代まで残ったとされています。


相撲マニアの間では有名なことですが、現在の雲龍型は雲龍がやっていた型でなく、現在の不知火型は不知火がやっていた型でなく、実は逆だという話があります。

太刀山が横綱になった際「常陸山関や(二代目)梅ヶ谷関と違い、私は横綱雲龍型、即ち後の追手風になった人の型です」と語っているが、太刀山は両腕を伸ばす型だったから、現在不知火型と言われている型が逆に横綱雲龍の型ということになるからだ。
また、鳳の土俵入りに関しては、当時の相撲雑誌は「梅ヶ谷同様不知火の型に則って」と記しているが、二代目梅ヶ谷が現在の雲龍型の型をしている写真が残っているので、現在雲龍型と言われている型は、横綱不知火の型ということになる。

『横綱物語』1993、日本スポーツ出版社

雲龍の型を元に16代木村庄之助を経て太刀山が完成させた型が不知火型、不知火の型を元に初代梅ヶ谷を経て2代梅ヶ谷が完成させた型が雲龍型、と言われていますが、詳細については不明な部分も多いようです。
相撲評論家之頁内の『「横綱」について』に非常に詳しい分析が為されています。
興味のある型はぜひ御一読を。


土俵入りをしている雲龍久吉の錦絵が残っています。
http://www.sumo-nishikie.jp/sumo4/sumo04_11.html
この絵だけでは、現在でいう雲龍型なのか不知火型なのか判別しづらいところです。


不知火光右衛門については、なんと写真が残っています。
http://www.arkanda.net/sumo/yokozuna-statistics.htm#10-15
この写真が、せりあがりのときの写真なのか四股を踏むときの写真なのかよくわからないですが、今でいう雲龍型っぽい?


そんなわけでかつては、土俵入りの型は2種類しかなったというわけではありませんでした。
そろそろ「第3の型」を誰か開発してもいい頃だと思うんですがねえ。
たとえば、せりあがりに関して、両腕を広げる不知火型、右腕を伸ばし左腕を曲げる雲龍型に対して、両腕を曲げてせりあがるとか。
どう?
seriagari2.png
こんな防御一辺倒の型ではマズいんじゃないかというと、そうではありません。
せりあがりの時に腕を伸ばすのは攻撃を表わしていて、曲げるのは防御を表わすと言われていますが、この意味付けって戦時中に付けられたこじつけらしいのです。

「相撲」昭和56年 2月号「しつぎおうとう」欄の池田雅雄氏の回答を途中から引用すると、 「戦時中のこと、北京で皇軍慰問の巡業があり、そのとき羽黒山の土俵入りを見たある将軍が、笠置山(先代秀ノ山)に、あの型は双葉山と違うが、どういう意味があるのかと質問され、 知恵者の笠置山はとっさに「あれは不知火型といい両手を前に差し出すのは、攻撃型であり、双葉山の左手を胸に当てるのは、守りであり、伸ばした手を攻めを表わし、攻防の型を示しています」と戦時中らしく説明すると、将軍は満足してうなずいたそうです。これを当時協会嘱託の彦山光三氏に話したところが、それはいいことを聞いたと、以後このことを強調するようになって、今のように流布してしまったと、のちの秀ノ山親方は筆者に苦笑し告白してくれました。
(略)
今でもこの虚説を鵜飲みにして書く人もいますがナンセンスな話です」とのことである。
http://www.ep.sci.hokudai.ac.jp/~tsubota/yokok/yokoki25.html

攻防うんぬん以前に、両腕を曲げる型ではコマネチみたいでかっこわるいと言われてしまえばそれまでです。
北桜あたりが横綱になれば、楽しい土俵入りの新型を開発してくれそうなんですが、まあ無理ですね。
上位でそういうことをやってもおかしくなさそうなのは、千代大海あたりかな。それか把瑠都に期待するかなあw


まあともかく、土俵入りというのはいろいろと眉唾なことが多いものなのでした。

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コメント

錦絵の雲龍久吉の土俵入りが... 「命」に見えてしまいます  

守り一辺倒の横綱の「型」は

イラストのやつは「コマネチ」にも見えたです…

ところで、最近当方もポケモンを始めまして、徐々に諸国をさまよっているのですが、
あの…雲竜型でせりあがってくるポケモンが気になります。フローゼル。

どうもです。

> 「命」
;:゙;`(;゚;ж;゚; )ブホッ
こうなったら、行司と結託して「炎」を作るとか、露払いと太刀持ちと3人で「レイク」を作るとか…
ああでも「命型」は案外見栄えがしていいかもしれない。

>フローゼル
;:゙;`(;゚;ж;゚; )ブホッ
これは気付かなかった。そういう視点で見ると、ヒコザルとその進化形が不知火型っぽいですかね。なかなかかっこいいっす。

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